月収20万円台だった頃、私はお金について学ぶために、30万円以上のオンラインスクールへ申し込みました。
受講後には、さらに20万円の追加プランも契約しました。
しかし、契約直後に通帳の残高を見て思い直し、消費生活センターへ相談しました。
その結果、追加契約は解約でき、支払った20万円も返金されました。
もともとのきっかけは、ユーキャンの通信講座でFP3級を取得し、「お金の知識をもっと生活に役立てたい」と思ったことでした。
しかし、高い費用を払えば、それだけ価値のある内容を学べるとは限りませんでした。
この記事では、高額スクールへ30万円以上を支払った体験、追加契約を解約するまでの経緯、申し込む前に確認したいことを紹介します。
「高額だから良い」とは限らなかった
そのスクールを、この記事では仮に「Aスクール」とします。
Aスクールには3つのプランがあり、私は一番安いプランを選びました。
それでも費用は30万円以上です。
当時、月収20万円台だった私にとっては、かなりの大金でした。
受講してみた感想は、正直に言うと「まあまあ」というものでした。
内容に明らかな間違いがあるとは感じませんでしたが、「どこかで聞いたことがある話が多い」と感じました。
それでも、すでに30万円以上を支払っていたため、
「ここでやめたら、これまでに払ったお金が無駄になる」
「もっと先まで受講すれば、役立つ内容が出てくるかもしれない」
と考え、最後まで受講を続けました。
後から知ったのですが、すでに支払って取り戻せない費用を「サンクコスト」といいます。
そして、「ここまでお金や時間をかけたのだから、やめるともったいない」と考え、同じ選択を続けてしまう心理は「サンクコスト効果」と呼ばれます。
振り返ってみると、私も「支払ったお金を無駄にしたくない」という気持ちから、冷静に判断できなくなっていたのだと思います。
通帳の残高を見て我に返った
Aスクールの受講が終了するタイミングで、講師から「もっと具体的に詳しく知りたいなら」と、追加プランを勧められました。
ここまでの受講で基礎ができたと言われたこともあり、「次の段階へ進めるなら」と考え、追加で20万円を支払いました。
ところが、契約してすぐに、
「やはり、支払うべきではなかったかもしれない」
と思い直しました。
きっかけは、通帳の残高です。
追加で支払った金額は、当時の私の1か月分の給料に近いものでした。
そのお金があれば旅行にも行けたし、必要なものを買うこともできました。
そう考えたとき、本当にこの追加プランに20万円の価値があるのか、疑問を感じました。
最初の30万円以上を支払ったからといって、さらに20万円を支払う必要はありません。
それまでに使ったお金と、これから支払うお金を分けて考える必要があると、ようやく気づきました。
追加20万円を解約できた経緯
思い直した後、すぐにAスクールへ解約の連絡をしました。
しかし、電話では話が進まず、2度連絡しても解決できませんでした。
そこで、消費生活センターへ相談しました。
相談員の方へ、契約した経緯や解約を希望していることを説明し、助言を受けながら手続きを進めました。
その結果、1週間ほどで追加契約を解約でき、支払った20万円も返金されました。
実は、「契約や解約に関するトラブルがあった場合は、消費生活センターへ相談する」という知識は、Aスクールの授業でも教わっていました。
まさか、その知識をAスクールとの契約について使うことになるとは思っていませんでした。
ただし、契約内容や契約方法によって、解約できるかどうかは異なります。
私と同じように、必ず解約や返金が認められるとは限りません。
契約や解約で困ったときは、一人で判断せず、消費生活センターへ相談してください。
消費者庁は、契約やサービスに関するトラブルの相談先として、消費者ホットライン「188」を案内しています。
消費者ホットライン「188」は、最寄りの消費生活センターなどにつながる全国共通の電話番号です。相談は無料ですが、通話料がかかります。
無料で学べる情報を探して気づいたこと
Aスクールを解約した後も、「お金については自分で学び続けたい」と考えていました。
そこでインターネットでお金の知識について調べ、たどり着いたのが、YouTubeチャンネルの「両学長 リベラルアーツ大学」(以下、リベ大)でした。
私がAスクールで学んだ家計の見直しや、当時のつみたてNISAなどの話題が、YouTubeで無料公開されていました。
YouTubeでお金を扱っているチャンネルを調べてみると、ほかにも多くの動画が見つかりました。
もちろん、インターネット上の情報がすべて正しいとは限りません。
情報が多いからこそ、誰が発信しているのか、情報はいつのものなのか、根拠はあるのかを自分で確認する必要があります。
ただ、それはYouTubeだけに限ったことではありません。
有料のスクールで教えられた内容だからといって、すべてが正しいとは限らず、高額だから内容の質が保証されるわけでもありません。
私がAスクールで高いお金を払って学んだ内容の多くは、無料の動画やウェブサイトからも得られるものだと分かりました。
高額スクールへ申し込む前に確認したい7項目
リベ大の動画を見ながら、私は「まず無料で学べる範囲から始め、必要になったときに有料サービスを検討する」という考え方に共感しました。
人によって、知識、経験、得意なこと、使える時間は違います。
同じスクールを受講しても、全員が同じ成果を得られるわけではありません。
高額な費用を支払えば必ず結果が出るわけでもなく、お金をかければ、それだけ価値の高いものが手に入るとも限りません。
もちろん、すべてのスクールや有料講座が悪いとは思いません。
講師へ直接質問できることや、学習する順番が整理されていること、一緒に学ぶ仲間がいることなど、有料サービスだからこそ得られるものもあります。
大切なのは、金額の高さだけで判断しないことだと思います。
高額なスクールや講座を検討するときは、申し込む前に次の点を確認したほうが安心です。
- 無料の動画や書籍で学べる内容ではないか
- 自分が学びたい内容と講座の内容が合っているか
- 受講後に何ができるようになるのか
- 追加料金が発生する可能性はないか
- 解約や返金の条件はどうなっているか
- その場で決めず、一度持ち帰って考えられるか
- 支払った後も生活に余裕が残るか
説明を聞いた直後は、「今申し込まなければ機会を逃す」と感じることがあります。
しかし、金額が大きいほど、その場で決めず、一度時間を置いて考えることが大切です。
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まとめ
今回の経験から学んだのは、高額なスクールをすべて避けることではなく、支払う金額と自分が得たいものを分けて考えることです。
私は最初に30万円以上を支払っていたため、「ここまで払ったのだから」と受講を続け、さらに20万円の追加契約をしました。
しかし、すでに支払ったお金と、これから支払うお金は分けて考える必要がありました。
有料サービスには、講師へ質問できる、学習の順番が整理されている、仲間と学べるなどの利点があります。
ただし、金額が高いこと自体が、内容や成果を保証するわけではありません。
まずは無料の動画や書籍、少額で利用できる教材から始めると、自分に足りない知識や、必要なサポートが見えてきます。
そのうえで有料サービスを検討すれば、金額だけに引っぱられず判断しやすくなります。
高額な契約ほど、その場で決めず、内容・追加料金・解約条件・支払い後の生活への影響を確認することが大切です。
契約や解約で困ったときは、一人で抱え込まず、消費生活センターなどの専門窓口へ相談してください。



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