転職先は条件だけで選ばない|作業療法士が年収より「時間」を優先した理由

転職で年収より時間と体力の余裕が大切だと気づいた作業療法士の体験談を表すアイキャッチ 副業・働き方

有給消化中のある日、部屋で漫画を読みながら、ふと思いました。

筆者
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こんな風にゆっくりできる時間が欲しかったんだ。

転職を考えるとき、多くの人がまず条件を見ると思います。

給与、休日数、残業の有無。

私もそうでした。

ただ、条件だけを追いかけて転職を決めたことで、うまくいかなかった経験があります。

この記事では、条件を優先した転職で疲弊した経験と、次の職場では「時間と体力の余裕」を軸に条件を選び直した過程を紹介します。

転職先の条件に迷っている方が、自分の優先順位を考えるヒントになれば幸いです。

年収などの条件を優先し、転職がうまくいかなかった

転職先を探す時、以前の私は「条件」を優先して決めていました。

知人の紹介でも、転職エージェントを利用して転職する時にも、はじめに見るのは提示された年収でした。

少しでも年収の高い職場を求めて転職しましたが、それで思っていた通りの生活になったかというと、そうではありませんでした。

実際に働いてみると、面接や見学時のイメージとは違うと感じることも多く、忙しさや働き方の満足感は条件だけでは分からないものでした。

そして、入職直後で不安になったときやつらくなったとき、「もっと条件のいいところがあるのではないか」と考えてしまう傾向が自分の中にありました。

本来であれば、その職場でどうすればうまくいくかを考えなければいけない場面です。

それなのに、条件のいい方に気持ちが逃げてしまう。

しかも、年収アップだけを追い求めても、年収が高いところは仕事量が多い場合もありました。

当然、年収が高くて、休みが多くて、楽して働けて、仕事のやりがいがあって、人間関係が良くて…なんて都合の良い職場はありません。

職場を選ぶときには、何を選び取り、何を手放すのかを考える必要がありました。

過去、年収が高い職場で働き始めたところ、毎日仕事で自分の力を出し切ってしまい、疲弊した状態が続いてしまったことがありました。

結局、仕事の疲れが休日にも抜けず、心身をすり減らすような状態が続き、「もうダメだ」と思い、辞めることを決めました。

辞めると決めてから実際に退職するまでの半年ほどは、公休と有給を合わせて、出勤する日を少しずつ減らしていきました。

休みが増えた分だけ、やりたいことが増えたり、行動的になれたりする自分に気づきました。

そのときになって初めて、自分が思っていた以上に疲弊していたことに気づきました。

退職前の休みで気づいた「時間と体力の余裕」

仕事を辞めてから、私は漫画を読んだり、SNSをしたり、YouTubeをみたりしながら、しばらくはのんびりと過ごしていました。

冒頭で書いた「ゆっくりできる時間を求めていた」という気づきは、まさにこの期間に生まれたものでした。

休みの日に漫画やゲームを楽しむこと。

家族や友人とのんびりと過ごすこと。

AIなど新しいことを学ぶこと。

そんな時間を持てることこそ、自分には必要なことだったのだと思いました。

本当に求めているものが年収そのもの――つまり生活の余裕であれば、以前のようにより高い年収を追い求める働き方でもよかったのだと思います。

でも、金銭的な条件が良くなっても、自分の時間がなくなってしまったり、やりたいことができなくなってしまったりしたら本末転倒です。

しかも、そうなったとき、誰かを責めることも、誰かのせいにすることもできません。

その条件を選んだのは、自分自身だからです。

価値観を軸に転職条件を決め直した

次の職場を探すときは、できるだけ自宅で過ごせることを一番の条件として働き方を模索しました。

そこで私が考えたのは、「半分は作業療法士、もう半分は在宅ワーク」という働き方でした。

そのため、勤務先の社会保険の加入条件を確認し、必要な週の勤務時間を満たせるよう、週3日以上を目安にパートの仕事を探しました。

社会保険の加入条件は、週の所定労働時間や賃金、雇用期間、勤務先などによって異なります。希望する働き方が加入対象になるかは、求人先や年金事務所などへご確認ください。

そうしたところ、巡り合わせで「週4日未満で常勤」という働き方を提案してもらうことができました。

条件を先に決めて、そこに自分を合わせるのではなく、自分が本当に大事にしたいこと――時間や体力の余裕を持ってチャレンジできること――を基準にして、条件を選ぶ。

この順番が、以前の私とは違っていました。

エージェントとのやり取りでも違いを感じました。

以前の転職ではエージェントと電話でやり取りをしていましたが、自分が伝えた条件とはズレた職場ばかりを紹介されました。

結果的に、自分で転職サイトから職場を探しました。

今思えば、条件ばかりを伝えていた結果、私とエージェントの考える良い職場がズレてしまったのだと思います。

今回は、自分がゆずれない「週3日」という条件を伝えることができたため、エージェントが時給や出勤日数について求人先にこちらの希望をきちんと相談してくれました。

いくら優秀なエージェントに当たったとしても、自分の中で価値観がはっきりしていなければ、結局は提示されたより良い(と思われる)条件につられてフラフラと迷ってしまうと思います。

エージェントに自分に合う職場を探してもらうためにも、自分が一番大事にしたい価値観はどこにあるのかをはっきりとさせておく必要を感じました。

もちろん、エージェントを利用しない場合にも、自分の価値観が大事というのは変わらないと思います。

パーフェクトな職場がない以上、取捨選択を迫られる場面が出てくるのは確実です。

自分が譲れないものは何か、はっきりさせてから転職活動を行うことをおすすめします。

転職前に整理しておきたい3つのこと

  1. 絶対に譲れないもの
  2. できれば満たしたい条件
  3. 手放してもよい条件

私の場合、絶対に譲れなかったのは「時間と体力に余裕を残せること」でした。

まとめ|条件を見る前に「譲れないもの」を決める

転職条件は多いほど安心に見えますが、すべてを満たす職場を探し続けると、かえって自分に合う職場が分からなくなることがあります。

私の場合、年収よりも大切だったのは、仕事以外の時間と、新しいことへ挑戦できるだけの体力を残すことでした。

転職活動を始める前に、「絶対に譲れないもの」「できれば欲しいもの」「手放してもよいもの」を分けておく。

それが、自分にとって本当に良い職場を選ぶための第一歩だと思います。

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