作業療法士が少人数の職場で感じたこと|交友関係を職場に求めすぎない働き方

少人数の職場で交友関係との距離を考える作業療法士 副業・働き方

現在、私は少人数のクリニックで働いています。

リハビリスタッフの出勤人数は、1日に1〜2名程度です。

以前は大勢のスタッフがいる職場で働いていたため、最初は少し寂しく感じました。

一方で、少人数だからこそ、人間関係の負担が少ないとも感じています。

以前の大人数の職場では、仕事上の関係だけでなく、職員同士の恋愛、友人関係、飲み会など、私的な関係にも気を使うことがありました。

職場で親しい人を作ること自体は、悪いことではありません。

ただ、仕事上の関係に交友関係まで求めると、仕事そのものの大変さとは別の苦しさが生まれることがあります。

この記事では、大人数と少人数の職場で働いた経験から、仕事と交友関係の距離、自分に合う職場の条件、職場以外に居場所を持つ意味について考えます。

※この記事は、私が経験した職場で感じたことをまとめています。すべての職場や人間関係に当てはまるものではありません。

少人数の職場で感じたよい点

現在の職場では、毎日出勤するリハビリスタッフが1〜2名程度です。

以前のように大勢のスタッフと調整する機会が少なく、人間関係の負担を感じにくい点は、私にとって働きやすさの一つです。

スタッフが少ないからといって、会話や相談ができないわけではありません。

必要なときには他のスタッフと話ができ、理学療法士がいるときには、分からないことを質問することもあります。

職場では、業務に必要な会話と協力ができれば、仕事を進めることはできます。

また、職員同士の関係が複雑になりにくく、自分の仕事に集中しやすいとも感じています。

今の職場では、お互いに必要な気遣いはあり、相談や会話もできます。一方で、私生活に入り込みすぎることはありません。

親しくないというより、それぞれの距離を尊重できている関係です。私にとっては、この「気を使えるけれど、踏み込みすぎない距離感」がちょうどよいと感じています。

現在のクリニックでの一日の流れや仕事内容については、こちらの記事にまとめています。

作業療法士のクリニック勤務は忙しい?2つの職場で感じた働き方の違い

少人数だからこその難しさもある

もちろん、少人数の職場には難しい面もあります。

相談できる相手やタイミングが限られ、同じ職種のさまざまな考え方に触れる機会も多くありません。

以前は大勢のスタッフがいたため、分からないことがあれば、誰かに相談できる環境がありました。

現在は、自分で調べたり、相談できる人がいるときを待ったりすることもあります。

また、人が少ない日は、少し寂しいと感じることもあります。

大勢のなかで気を使う負担は減りましたが、人との関わりそのものが少なくなった面もあります。

少人数と大人数のどちらがよいというよりも、自分にとって負担になりにくい人との距離を知ることが大切なのだと思います。

大人数だった以前の職場では、私的な関係も複雑になった

以前勤務していた人数の多い職場では、職員同士が交際することも珍しくありませんでした。

職場内での恋愛そのものを否定したいわけではありません。

関係が良好で、仕事と私生活を分けられていれば、周囲が気にする必要もないと思います。

ただ、私が働いていた職場では、複数の職員同士が交際しており、当事者間の関係の変化が職場の雰囲気に影響する場面もありました。

詳しい事情を知らない職員まで、話し方や関わり方に気を使うことがあります。

仕事だけでも、役割、評価、業務量、意見の違いなどによる大変さがあります。

そこに恋愛や友人関係による緊張が加わると、仕事とは別の疲れを感じます。

職場で親しくなることにはよい面もありますが、私的な関係が仕事に持ち込まれる難しさもあると感じました。

誰を誘ったか、誰が参加するかが気になる

職場の人間関係は、恋愛だけではありません。

「誰が誰を遊びに誘ったのか」「自分は誘われなかった」といったことが、職場の空気に影響する場合もあります。

誘った側に悪意がなくても、いつも同じ人だけで集まることで、職場内にグループができているように見えることがあります。

飲み会でも、「あの人が行くなら自分も行く」「あの人が行かないなら今回はやめておく」という話が出ることがあります。

誰と過ごしたいかを考えて参加を決めること自体は、自然なことです。

ただ、誰が参加し、誰が参加しなかったかが職場内で目立つと、「参加しなければ距離を置かれるのではないか」「付き合いが悪いと思われないだろうか」と気になる人もいるかもしれません。

飲み会や休日の集まりへの参加は、勤務時間外の個人的な選択です。

飲み会に参加しないことと、仕事上のコミュニケーションが取れないことは、本来は別の問題だと思います。

仕事上の関係と交友関係は別に考えてよい

職場の人と気軽に話せることや、困ったときに助け合えることは大切です。

私も、職場での会話や交流を否定したいわけではありません。

ただ、仕事上の関係に交友関係まで強く求めると、断りにくくなったり、必要な意見を言いにくくなったりすることがあります。

親しい関係が変化したときにも、仕事だけの問題として距離を取ることが難しくなります。

職場で必要なのは、必ずしも親しい友人ではありません。

  • 挨拶や必要な会話ができる
  • 困ったときに相談できる
  • お互いの立場を尊重できる
  • 業務上の協力ができる

このような関係があれば、必ずしも休日まで一緒に過ごす必要はないと思っています。

仕事の人間関係と、仕事以外の交友関係をある程度分けておくほうが、私には合っています。

交友関係を職場に求めないと、必要な条件が見えてきた

以前は、職場の人と親しくなれれば、その職場で働きやすくなると思っていました。

しかし、職場内の恋愛や友人関係、飲み会をめぐる人間関係を見てきたことで、親しさが必ずしも働きやすさにつながるわけではないと感じるようになりました。

職場に交友関係まで求めなければ、「友人ができそうか」ではなく、自分が無理なく働き続けるための条件に目を向けられます。

私が今、大切にしている仕事場の条件は、次のようなことです。

  • 残業が少ない
  • 仕事の終了時刻を予測しやすい
  • 体力への負担を抑えられる
  • 必要なときに相談できる
  • 仕事内容に納得できる
  • 仕事以外の時間を確保できる

職場の人は、異動や退職によって変わることがあります。

親しい人がいることだけを理由に職場を選んでも、その環境がずっと続くとは限りません。

勤務時間、仕事内容、残業、通勤、体力への負担、相談体制など、自分にとって重要な条件を整理したほうが、職場を選びやすくなると感じています。

転職先の条件を整理した過程については、こちらの記事にも書いています。

転職先は条件だけで選ばない|作業療法士が年収より「時間」を優先した理由

職場以外にも居場所を持っておく

家庭でも職場でもない第三の居場所は、サードプレイスと呼ばれます。

職場以外にも安心して過ごせる場所や人とのつながりがあれば、職場に交友関係のすべてを求めずに済みます。

職場の飲み会に参加しなかったり、職場内のグループに入らなかったりしても、自分の居場所がなくなるわけではありません。

職場でうまくいかないことがあっても、職場とは別の人と話したり、別の場所で過ごしたりすることで、気持ちを切り替えられることがあります。

職場では必要な関係を丁寧に築き、仕事以外のつながりは別の場所にも持つ。

そのように分けて考えることで、私は職場に求める条件を整理しやすくなりました。

まとめ:職場に人間関係のすべてを求めない

少人数の職場では、相談相手や人と話す機会が限られます。一方で、大人数の職場で感じていた、複雑な人間関係への負担は少なくなりました。

大人数と少人数のどちらがよいかは、人によって異なります。

私に合っていたのは、職場では必要な会話と協力ができる関係を築き、交友関係のすべてを職場に求めない働き方でした。

職場の人と親しい友人にならなくても、尊重し合いながら仕事をすることはできます。

交友関係や安心できる居場所を職場の外にも持つことで、職場には勤務時間、仕事内容、残業、体力への負担など、働き続けるために必要な条件を求められるようになります。

職場は仕事をする場所ですが、人との関係を切り捨てる場所ではありません。

必要な関係を大切にしながら、仕事と私生活の距離を自分で選ぶことが、長く働くためには大切なのかもしれません。

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