作業療法士が放課後等デイサービスを4か月で辞めた理由|支援方針の違いから学んだこと

子どもたちの活動を見守る女性作業療法士を描いたイラスト 副業・働き方

病院を退職したあと、作業療法士として放課後等デイサービスへ転職しました。

子どもと関わることには楽しさを感じていましたが、支援方針や職員間の連携、労働環境に自分とのミスマッチを感じ、4か月で退職しました。

これは、私が働いた一つの事業所での体験です。

放課後等デイサービス全体に当てはまる話ではありません。

この記事では、放デイを選んだ理由、働いて感じた違い、退職を決めるまでの経緯、転職前に確認しておきたかったことを振り返ります。

なぜ放デイだったか

病院では、単位数に追われる働き方や、書類仕事、後輩指導が重なり、日々の業務がキツいと感じることが増えていました。以前、外来で働いていた頃もかなり忙しく、医療機関で働き続けるのは難しいと感じ、他の分野に目を向けるようになりました。

自分に子どもがいなかったことに加え、ちょうどその頃受けていた勉強会で小児分野に触れる機会があり、少し興味を持ったことから、放課後等デイサービス(以下、放デイ)で働くことにしました。

30代後半という年齢的にも、新しい分野に挑戦するなら早いうちの方がいいと思っていました。

支援方針とのミスマッチ

放デイで働いてみて、子どもと関わること自体には楽しさを感じていました。

私はこれまでの勉強や作業療法士としての経験から、「さまざまな活動を一緒に体験し、その子の得意なことや可能性を探す」「苦手なことには、別の方法も試しながら取り組む」という支援をイメージしていました。

筆者
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子どもたちが楽しく過ごしながら、できることを少しずつ増やせるようにお手伝いしたい。

そんな気持ちで働き始めました。

私が働いた事業所には、保育や教育など、病院とは異なる分野で経験を積んできた職員が多くいました。

専門的な背景が違えば、支援に対する考え方も違うことは理解しているつもりでした。

しかし、実際に働く中で、行動への対応方法に自分との違いを感じるようになりました。

その事業所では、望ましくない行動には強く注意することや、職員が主導権を持つことを重視する発言を聞くことがありました。

私は、子どもがその場で大人の指示に従ったとしても、本人が納得していなければ、事業所の外での行動変化にはつながりにくいのではないかと感じていました。

また、新しい活動を提案した際に、「この子たちには難しい」という理由で、始める前から見送られることもありました。しかし、方法を工夫しながら実際にやってみると、できるようになることもありました。

私がリハビリの現場で大切にしてきたのは、「まず一緒に体験してみて、その中からできることを探す」という考え方です。安全面や集団での過ごしやすさを重視する事業所の方針にも理由はあったと思いますが、私が目指したい支援との間には違いがあると感じ始めました。

その放デイでは、机に座ってプリントに取り組む時間が多く設けられていました。長時間座ることや学習面について、保護者や学校側が心配しているという話には共感できました。

ただ、「長く座るためにプリントを繰り返す」「苦手なことを反復練習する」という方法だけでなく、一人ひとりの特性に合わせて別の方法も試せないだろうか、という思いがありました。

筆者
筆者

子どもと関わることは楽しい。

でも、自分が大切にしたい支援と合っていない。

働き続ける中で、その思いのズレが少しずつ大きくなっていきました。

その後、別の事業所で児童支援をしている方たちと話し、子どもの意見や選択を尊重している施設もあると知りました。

今回の経験は、放デイ全体に当てはまるものではなく、事業所によって支援方針は異なるのだと分かりました。

職員間の連携で感じたこと

その事業所には、管理者とは別に事務系の責任者がいました。

その方は、記録用紙の変更など、業務を効率化するための改善に取り組んでいました。

私もその考えに賛同し、できる範囲で協力していました。

一方で、業務内容を変更する際には、職員によって考え方が異なり、話し合いや協力が思うように進まないこともありました。

私は、支援方針だけでなく、職員同士で意見を共有しながら働けるかどうかも、自分にとって大切なことだと気づきました。

労働環境で気になったこと

勤務時間の管理など、労働環境について不安を感じる場面もありました。

病院で働いていた頃とは管理方法が異なり、入職前に実際の勤務時間や残業の扱いを十分に確認できていなかったことにも気づきました。

仕事内容だけでなく、安心して働き続けられる環境かどうかも、転職先を選ぶうえで大切な条件だと感じました。

辞める決断

入職後しばらくは、環境に慣れれば気持ちも変わるかもしれないと思っていました。

しかし、支援方針だけでなく、職員間の連携や労働環境への不安も重なり、短期間で解消するのは難しいと判断しました。

子どもと関わることにはやりがいを感じていましたが、自分が安心して支援を続けられる環境を優先し、4か月で退職することを決めました。

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転職前に確認しておきたかったこと

振り返ると、入職前に確認できていなかったことがありました。

次に同じような転職をするなら、以下の点を確認したいと思います。

  • どのような支援方針を掲げているか
  • 一日の活動は学習・運動・遊びのどれが中心か
  • 子どもの意思や得意なことをどう支援に反映しているか
  • 作業療法士に何を期待して採用するのか
  • 職員間で意見を話し合える環境か
  • 勤務時間や残業の管理はどうなっているか
  • 入職前に見学や一日体験ができるか

まとめ

病院での働き方しか知らなかった私にとって、放デイへの転職は、これまでとは異なる職場や支援の考え方を知る経験になりました。

同時に、病院では勤務時間などの管理が比較的整った環境で働いていたのだと気づきました。

放デイで働いた4か月は、子どもと関わる楽しさと、自分が大切にしたい支援、その事業所の方針とのミスマッチを実感する期間でした。

その後、別の事業所では子どもの意見や選択を尊重した支援も行われていると知りました。

この経験を通して、同じ放デイでも支援方針や働く環境は異なり、入職前の確認が大切だと学びました。

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