リハビリ職の副業は現場仕事だけ?作業療法士が在宅副業3つを試した結果

現場でリハビリを行う作業療法士と在宅副業に取り組む様子 副業・働き方

作業療法士として働きながら、テレアポ・動画編集・台本作りの3つを試しました。

生活できるほどの収入にはなっていませんが、台本作りは月1〜2万円となり、現在も継続しています。

この記事では、実際の収入、続かなかった理由、リハビリ以外の副業を試して分かったことを紹介します。

リハビリ職の副業が、リハビリ関連ばかりという問題

私の周囲で副業をしているリハビリ職の人から話を聞くと、以下のような返事が多く聞かれました。

訪問リハビリのバイトを始めたよ。

自費リハの仕事を紹介してもらったんだ。

整体をやってみようと思って。

パーソナルジムもいいよね。

リハビリ関連の副業は、これまでの経験や資格を生かせるため、比較的始めやすい選択肢です。

収入を増やしたい人にとっては、合理的な働き方だと思います。

ただ、私が副業を考えた目的は、収入を増やすことだけではありませんでした。

体力への依存を少しずつ減らし、この先も続けられる働き方を見つけたかったのです。

そのため、私にはリハビリとは異なる仕事を試す必要がありました。

体力を切り売りする構造から抜けられない

本業でも人の身体に触れ、副業でも人の身体に触れる。

働く場は変わっても、やっていることの本質は変わっていません。

時間と体力を使って対価を得る、という構造のままです。

本業で消耗した身体を、休日にまた別の場所で使う。

収入を増やそうとするほど、体力が削られていく。

これでは、余計に疲弊していくだけではないか。

筆者
筆者

本当にこれが正解なのかな?

そう感じるようになりました。

そもそも自分自身、働き方の選択肢を思い浮かべると、病院、施設、訪問リハなど、限られた働き方しか思い浮かべることができませんでした。

リハビリの世界の中で、環境や配置を変えているだけ。

それ以外の働き方が、まったく想像できなかったのでした。

体力の限界を感じて、辞めることを決めた

私が病院での勤務を辞める決心をしたのは、退職の半年以上前でした。

  • 移乗の介助がきつくなってきた。
  • 分単位で時間に追われながら働くことがつらい。
  • 朝が起きられない日が増えて、体調を崩しやすくなった。

やりがいがなくなったわけではありません。

リハビリの仕事は、今でも楽しい仕事だと思っています。

ただ、この働き方をあと何年続けていけるのか…。

そこが不安になりました。

最後に置いていく、ギフトのつもりだった

辞めることが決まってから、上司にこう言われました。

上司
上司

ITとかで物品の貸し出しを効率化できない?

それまで物品の貸し出しは紙の記入用紙に担当者が記入していました。

書き漏れも多いし、物品を探すときに時間も労力もかかります。見つからないことももちろんありました。

筆者
筆者

最後に成果として残していけるかも!

お世話になったお礼として、お手伝いしたい!

それまでITの知識も経験もゼロでしたが、挑戦することにしました。

QRコードとGoogleフォーム、スプレッドシートを組み合わせて、物品管理の仕組みを作りました。

それをマニュアル化して、他のスタッフに共有しました。

このとき作った仕組みと、実際に運用して分かった注意点は、紙の物品管理をGoogleフォームとQRコードに変えた話にまとめています。

作り方は、YouTubeやChatGPTやGeminiなどのAIで調べながら進めました。

どうしても分からないところは、有料のスキル相談サービスで教えてもらいました。

専門的な教育を受けたわけではありません。調べて、作って、ダメなら人に聞く。

その繰り返しです。

完成したものを見せたとき、他のスタッフからの反応は上々でした。

すごい!

業務が楽になる!

これは素直に嬉しかったです。

置いてくるはずが、返ってきた!

私は自分の身体のケアのために整体に通っています。

整体師さんに物品管理システムについて話したところ、

「それ、ココナラでも仕事取れそう」

「うちでも使いたかったんだよ」

と言ってもらえました。

自分にとっては、頼まれたから作っただけのものでした。

苦労もしたけど、満足!という思いを聞いてほしくて話していました。

整体師さんとの会話で、

筆者
筆者

これって商品になる価値があるものだったんだ!

と、気づきました。

クラウドワークスやココナラで実際の案件を見てみました。

すると、自分にもできそうな仕事が多くあることがわかりました。

  • データ入力
  • 文字起こし
  • 事務代行
  • 資料作り

日頃の業務でやっていたことと同じものが、そこで受注されているということに気づきました。

記録を書く。書類を作る。勉強会の資料をまとめる。どれも病院で当たり前にやっていたことです。

それが、病院の外では仕事として成立している。

在宅ワークは特別なスキルを身につけないと始められない、と思い込んでいました。

でも実際には、日常的に行っていることの中にも、私が商品として売れるものはありました。

筆者
筆者

必要なのは特別な力じゃない!

私にもできるはず!

働きながら、実際に試してみたこと

そこから、常勤で働きながら少しずつ試し始めました。順番に書きます。

テレアポ:運が良かったのか、すぐに受注ができ、月に1,000円程度を稼ぐことができました。しかし、2か月でやめました。私は5分以内の通話が無料になるプランに入っていましたが、受注先から通話料の支給はなく、通話の時間が長いし、割に合わないと感じたからです。

動画編集:偶然、知人に動画編集をしている方がおり、その方から教えてもらいながら1件受注。お試しということもあり、3,000円稼ぐことができました。継続を希望していましたが、「◯日に次の案件を渡します」というメッセージを何度かもらったものの、その後、相手からの連絡が途絶え、継続には至りませんでした。

台本作り:病院を辞めて放課後等デイサービスで働いていた頃にもらった仕事です。月に1〜2万円程度の収入になり、現在も続けています。続いている理由は、単純に楽しいからです。仕事のためとはいえ本を読め、自分の趣味としても取り組めています。

それぞれの副業を経験して気づいたことは、副業に挑戦して気づいた大切な3つのポイントでも詳しく書いています。

3つ試して、続いているのは1つだけ。

合計しても、生活を支えられる金額ではありません。

正直に書きますが、「副業でガンガン稼げるようになりました!」という話ではありません。

まだ0→1を達成した段階です。

一人で作業できる時間ができて、気づいたこと

それでも、やってみて分かったことがあります。

リハビリの仕事は、ずっと人と一緒にいる仕事です。

患者さん、同僚、上司、後輩、他職種、そしてご家族。目の前には必ず誰かがいます。

リハビリ以外の作業をしていて感じたのは、一人で作業ができることの楽さでした。

そして予想外だったのが、その先に起きた変化です。

一人でいる時間ができたからこそ、人と会うことが楽しくなってきた気がしています。

今までよりも、人を大事にできそうだと感じています。

自分でも気付かないところで人に疲れていたのでしょう。

自分が人とどう向き合ってきたのかを考える時間ができたことで、家族や友人の大切さも実感ができました。

もうひとつ大きかったのは、自分のペースで作業ができることです。

朝◯時に出かけて、◯時◯分までに◯◯さんのところへ行って…という詰め込みのスケジュールがない。

このことは、想像していたよりずっと快適なことでした。

一方で、自律的に動く必要がある

いいことばかりではありません。

自分で作業時間を決めて何をするのか、作業はどこまで進めるのかなど自律的に動かなければ仕事は進みません。

予定管理の必要性をはっきり感じました。

決められたスケジュールの中で動くことに慣れていると、ここは最初につまずくポイントかもしれません。

それでも、この方向でいいと思っている理由

収益はまだ小さい。それでも続けようと思えているのには、理由があります。

小さく始められると気づいたこと

月1〜2万円でも、リハビリ以外の方法でお金が稼げたという喜びは私にとって大きいものでした。

働き方はいつも決まった職場に向かうだけでなく、オンライン秘書のような在宅の仕事もあれば、ココナラなどで自分の知識や技術を売ることもできます。

いきなり「会社設立」「転職」と大きく始める必要はありません。

筆者
筆者

小さく始めて、ダメならまた作業療法士を頑張ればいい。

そう考えたら、動き出すハードルがぐっと下がりました。

作業療法士の資格が、挑戦を支えてくれた

私には、作業療法士という国家資格と16年の臨床経験があります。

在宅副業がうまくいかなければ、もう一度臨床で働くという選択肢もあります。

戻れる可能性があるからこそ、思い切って別の仕事に挑戦できました。

作業療法士になるために勉強し、資格を取ってからも研修への参加や参考書での学習を続けてきました。

努力を積み重ねてきたからこそ、そこから離れることには迷いがあります。

以前は、作業療法士として働かなくなったら、私は何者でもなくなってしまうような不安もありました。

でも今は、作業療法士の資格は進む方向を限定するものではなく、新しいことに挑戦するときに自分を支えてくれる土台だと考えています。

作業療法士という肩書きは、戻れる場所があるということ。

そこに留まり続けなければならない、ということではないはずです。

同じことを考えている方へ

この記事は、成功談ではありません。

まだ一歩目の話です。

ただ、リハビリ以外の副業も選択肢に入れたいと感じている方がいたら、「他にも道はある」ということだけは書いておきたいと思いました。

そして、その入口は、案外すでに手の中にあるのかもしれません。

将来の働き方に不安を感じた理由については、作業療法士は65歳まで働ける?でも、資料と実体験をもとに考えています。

やりがいのある仕事を、長く続けていくために。

同じことを考えている方の参考になれば幸いです。

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